浦和レッズ 興梠慎三が、12月16日の川崎戦でJ1リーグ通算157点目を決め、9年連続二桁得点を達成すると共に、元ジュビロ磐田ゴン中山の得点数に並んだ。
鹿島でプレーしていた時は、チャンスメーカーのイメージが強い選手であったが、浦和に移籍してから一気にストライカーとしての才能が開花した。
ゴール前への抜け出し、ポストワーク、囮の動き、シュートセンス、キックの巧さ、ディフェンスから消える動き、FWにとって必要な能力は、全て一定の水準以上に備えている。
まさにサッカーセンスの塊であり、年齢を重ねても長くプレーできるタイプの選手である。
ゴールのバリエーションも実に豊富。
右足、左足、頭、バランス良く得点をとることができ、PAの内外問わず、裏への抜け出し、クロスに合わせる、こぼれ球に詰める。
書き連ねていて、ここまで巧みな日本人フォワードは、かつて存在しただろうかという程である。
日本代表での出場は16試合。
近年主流のワントップでは、175センチというサイズやフィジカル的な部分で劣勢と見られたか。
おそらく来年以降もまだまだファンを魅了する円熟のプレーを見せてくれることだろう。