スペインリーグ、最下位に喘ぐウエスカではあるが、元日本代表 岡崎慎司は衰え知らずの
動きを見せていた。
ポジションは1トップ、現地では174センチという身長の彼に対して、サイズの小ささを指摘する声もあるようだが、攻守に効果的な動きを見せている。
何と言っても豊富な運動量を生かした連続的な動きが真骨頂だろう。
まず攻撃面、ウエスカは基本的にはパスを繋ぐスタイルだが、相手のプレスがかかった時は、岡崎を目掛けてロングボールを蹴り込んでくる。
毎節対峙するセンターバックは長身でフィジカルも強い。
そんな中で、主戦場としているのは中央エリア。サイドに流れて受けようとすることはない。
肉体的な疲弊は、相当なものだと想像できる。
しかし厳しい状況で受けるボールも何とかマイボールにしているケースも少なくはない。
相手への身体の当て方、ボールへの入り方、さすがブンデスリーガやプレミアリーグで長年戦った経験は伊達ではない。
ディフェンスラインと駆け引きしながらの、動き出し、動き直しの回数もとても多い。
オフザボールの動きにも注目すると面白い。
守備面に於いては、まずは守備のスイッチを入れるべく、ファーストディフェンダーとしての役割。
守備ブロックが後ろに下がった時には、中盤のスペースを埋める。
時には、バックラインまでフォローに入ることもある。
攻守両面で獅子奮迅の活躍である。
ウエスカは、守勢にまわる時間帯も多く、得点数を伸ばすのは容易ではないだろう。
しかしかつての殆どの日本人選手がピッチに立つことさえ苦労したスペインリーグで一歩一歩歩みを進めている最中だ。