モダンサッカーTakaビジョン

世界一のスポーツ⚽️ サッカーの魅力を探す旅に出かけよう❗️

佐藤寿人引退 ワンタッチゴーラーの極み

ジェフユナイテッド千葉、佐藤寿人が引退を表明した。

J1リーグ通算161点は史上2位。J2を含めた220得点は歴代1位のストライカーである。


近年のストライカーではあまり見られなくなってきたが、まさにペナルティエリア内を主戦場とするワンタッチゴーラーである。

ポストプレーやサイドに流れて起点になる事もできたが、真の持ち場ではないエリアでは、味方にシンプルにボールを預けるなどし、ペナルティエリア内、ゴールを取れるポジションに向かう、そんな姿が印象的に残っている。

世界的ストライカーに例えるなら、インザーギやファンニステルローイ、ゴールを奪うための職人の系譜であった。


彼が奪った多くのゴールの中で印象的なゴールを2つ紹介する。


●最速ゴール 広島時代の06年4月22日のセレッソ大阪戦でJ1史上最速となる開始8秒でゴール。

試合開始直後、後方からのロングパスを味方が繋いだボールに反応、電光石火の先制ゴール。


●2014年FIFA最優秀ゴール賞にノミネートされたゴール。年間で世界全体での素晴らしいゴール、トップ10に選ばれた。

同年J1第2節川崎フロンターレ戦のゴール、ペナルティエリアやや外、後方からのグラウンダーのパスを少しボールを浮かしながらトラップ、そのまま振り向き様のボレーで決めてみせた。


また佐藤といえば忘れられない出来事が、2007年の京都とのJ1・J2入れ替え戦の末、降格が決まった直後に観客席に向かい「1年でJ1に戻ろう」と残留を表明した。

当時25歳、日本代表の活動を考えても、通常難しい決断を要するところだが、すぐにその場でサポーターに宣言したのは、熱く義理固い彼の人柄が伝わってくるエピソードだ。


ストライカーとしては恵まれない体格だったが、そのような中で自分の特徴を最大限に生かし、自分の形にいかに持ち込むかを常に考え続けたサッカー人生だったのではないだろうか。


素晴らしいゴール達を届けてくれてありがとう。