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ミラノダービーから見る伊藤洋輝活用法

日本時間27日未明、イタリア🇮🇹でコッパイタリア準々決勝、ミラノダービーが行われた。

コッパイタリアは、日本で言う天皇杯のような大会で、一発勝負のトーナメントである。

ミラノダービーとは、首都ミラノを本拠地とするライバルチーム、ACミランとインテルミラノの対戦の事を指す。

その試合で、以前期待を持って紹介したジュビロの伊藤洋輝が将来的に模範として良いのでは?

という選手を見かけたので紹介する


まず伊藤洋輝について少しだけ紹介しておくが、188センチの長身、21歳。

以前はボランチで主にプレーしていたが、現在は、センターバックやサイドバック、ウイングバックでの起用が多い。

その体格や攻撃力には定評があり、粗削りながら未完の大器という逸材である。


ミラノダービーで注目した選手は、ACミランの左サイドバックを務めていたテオ・エルナンデス。


フランスとスペインの二重国籍を持つ23歳の左サイドバック。185センチ。

フランスの世代別代表には、選ばれた経験があるが、未だA代表歴は無い。


観戦した試合でも、4バックの左サイドを務めていた

伊藤洋輝とダブって見えたところとして、年齢、長身、左利き、キック力、スピード、体躯を生かしての守備など。

以前は、日本代表の長友のような比較的小柄な選手が多かったポジションだが、大型の選手が務める事によってのメリットも多い。

守備面で、長身フォワードがサイドに流れたり、中央へのカバーに入る時も、高さで見劣りする事はなく、球際での強さも大きい。

エルナンデスの攻撃面で目に付いたのは、高い位置でボールを受け、そのスピードで一気に1人でボールを運ぶ。

センターフォワードのイブラヒモビッチへの正確なクロス。

相手の中央の守備が厚いとなれば、サイドで起点になる。

キック力を生かしてのサイドチェンジ。

フィールド中央へドリブルで侵入したり、そのエリアでボールを受けて展開したり。

中に絞ってからのインナーラップ。


マルチロールな動きができる現代型のサイドバックである。

チーム戦術や個人能力の研鑽にも大きく関係してくるが、伊藤洋輝にも同じようなプレースタイルが合っているのでは?

と感じるところがあった。

前述したようにボランチ経験もあり、中央に絞ってのプレーも苦にしないだろう。

他に日本で似通ったプレースタイルが期待できる選手は、思い当たらない。

左利きという事だけでも貴重である。

日本代表では、オランダでプレーする左利きの中山が左サイドを務める事があるが、守備中心の選手であり、やや前方への迫力には欠ける。


伊藤は、2021シーズンもジュビロでプレーする事が決まっている。

チームがどういう状況になるかは分からないが、来年には必ず上位リーグへのステップアップをすべき、そしてそうなるように活躍しなければならない選手である。