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ミラノダービー、39歳イブラヒモビッチを中心にしたACミラン前線の戦術


現在セリエAトップを走るACミラン、不動のワントップとして元スウェーデン代表イブラヒモビッチが君臨している。
得点ランキングトップの、ユベントス、クリスティアーノ・ロナウドは15得点、イブラヒモビッチは12得点だが、出場試合数が違う。
ロナウドは15試合、イブラヒモビッチはコロナ陽性で離脱していた時期もあり、9試合の出場で、驚異の得点力を見せている。

そんなイブラヒモビッチだが、バルセロナのメッシやユベントスのロナウドと同じように、チーム自体が彼の守備負担を軽減し、攻撃に最大の力を発揮できるような戦術を敷いている。
イブラヒモビッチを支えるように、その後ろの中盤の5人が惜しむ事ない運動量を発揮し、前線からのプレス、ボールを奪われた後のプレスバックを行う。
ただ、イブラヒモビッチも運動量が多いわけではないが、全く守備をしないわけではない。
相手がディフェンスラインからボールを繋ぐ時には、ボールホルダーに対して適確なポジショニングをとり、ボールの出る方向を限定。
後方の選手が狙いをつけやすい状況は作っていた。

攻撃においては、イブラヒモビッチは様々なところに顔を出しながら、起点になっていく。
サイドに流れたり、時には自軍のディフェンスラインの近くまで下がったり。
ボールを触りたいタイプというのが伺える。
ただ中盤においては、比較的簡単に周りに預け、自身の一番求められる相手ペナルティーエリア付近にポジショニングする。
このミラノダービーでも、相手ディフェンダーが一瞬の隙を見せた瞬間、ゴールを奪って見せた。

サッカー界で永久の課題とも言われる決定力不足という言葉。
つまり、ゴールを決められる選手というのは、それだけ貴重なのである。
このイブラヒモビッチのようなスコアラーが自チームにいるという事は、周りのメンバー構成や戦術をそれに合わせて選んでいくという事も十分価値のある状況となり得る。