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清水エスパルス監督就任 ロティーナの戦術

J2東京ヴェルディで監督を務めた後、この2年間J1セレッソでリーグ戦5位、4位と実績を残したスペイン人監督ロティーナ。

来季は、今季リーグ戦16位と低迷した清水エスパルスの監督に就任した。


今季のエスパルスの失点は70、対するセレッソは37。リーグ3位の少なさ。

守備戦術に定評のある彼に命運を託した形だ。


今季のセレッソの戦い方を何試合か見てみたが、バランス重視、リスクは極力避ける戦いのように見えた。

見た目に派手なサッカーではなく、実益を一番に考える。

私が見た試合ではシステムは、3-4-2-1が基本だったが、試合展開によって柔軟に変化していく。

守備時、フォワードからきっちりと立ち位置を決め、常に前向きにアプローチできるよう各自の背後を取られないようにディフェンスしていた。

3バックが裏を取られるシーンはほとんどなく、無理な繋ぎをせずロングボール、クリアやタッチラインに逃げるケースも多く見られた。

攻撃においては、キーマンの清武が各所に顔を出してゲームを作っていた。細かく繋ぐよりもシンプルに前線にボールを進めていく姿勢を感じた。バランス重視。攻めている時もリスクマネージメントがしっかりしている。

今季のエスパルスの得点は48、セレッソは46、数字を見ても負けにくい戦いを選択しているのが分かる。

来季のエスパルスにおいても、しっかり守備戦術を理解できない選手は試合に出ることも難しいだろう。

そして彼の戦術が浸透するのにフロントやサポーターも少し我慢が必要かもしれない。

結果が出ても、今度は魅力的なサッカーではないと揶揄される事もあるかも知れないまさに玄人好みの

戦い方である。


ただ、セレッソで若手の瀬古などが成長しているように、エスパルスで伸び悩んでいる立田にも良い影響があるだろう。

また中盤から前の選手にも守備意識の変化が見られるのではないだろうか。


戦術はもちろんどんな用兵をしてくるか、個人の成長も楽しみである。